2013年 大改造いよいよスタート!
⇒ 3. 壁と天井の施工
このお家の壁は、昔ながらの土壁造りでした。
★ 土壁 ★
昔ながらの土壁は人にも環境にも優しい自然素材。
防火性に優れ、高温多湿の日本の気候に合う優れもの。
今回は、そんな土壁を極力残し、間取り変更に必要な箇所だけを撤去していきます。
傾いていた壁を、すべて垂直に立て直します。その後、壁と天井に断熱材を施工して、下地を一気に仕上げていきます。
改造では、このような下地部分の作業に、一番時間がかかります。
完成すれば見えなくなる下地ですが、壁や天井を真っ直ぐにきれいに仕上げるうえで、一番重要な部分です。
壁や天井の下地が出来上がると、家の間取りや作りが徐々に見えてくるので、ご家族の皆様にも完成後の部屋のイメージがわいてきます☆
☆☆完成後の写真は「いよいよ完成!」で☆☆
クロス(壁紙)仕上げのメリット☆
今回、1階のリビングや2階のお部屋は、クロス仕上げです。
クロス(壁紙)といってもその種類は多岐にわたりますが、最も普及しているのが「ビニルクロス」です。
- 商品の種類やデザインが豊富なので、たくさんの選択肢のなかからお好みのものを選べる
- 防カビ性、防水性、防火性など、様々な機能が施してある商品がある
- 施工費が抑えられる
- 汚れが付いたときに、ふき取りやすい
- クロス自体が傷んだり、模様に飽きた時など、比較的容易に貼り替えができる
上記のようなメリットがあります。
珍しいものでは、塗り壁の雰囲気を味わえる「塗り壁風」のクロス、和紙素材や布素材のクロスもあります。
今回は、お施主様はシンプルな白を基調とした雰囲気がお好みとのことでした。
壁紙のカタログはとっても分厚く、すべてに目を通すのはひと苦労…
その中から、色合いや雰囲気がすこしづつ異なる「白」の壁紙を、ご自身で選ばれました☆
この「クロス選び」は、ご自身でお好みのものを選ばれる方と、「お任せします」と工務店側に委ねられる方に
分かれます。もちろんどちらであっても、最終的には、お施主様ご家族の皆様が納得いくまで検討されるのが一番いいと思います☆
☆☆完成後の写真は「いよいよ完成!」で☆☆
左官仕上げ(塗り壁)のメリット☆
今回のリフォームでは、玄関ホールと和室、
そして外壁2階部分に左官仕上げの塗り壁を施しました。
玄関と和室は聚楽(じゅらく)壁、外壁は主に漆喰(しっくい)で、
玄関周りは
クロス仕上げと比べると施工費は少しは高くなりますが、
その仕上がりは、クロス壁とはひと味もふた味も違います!
左官職人の手によって丁寧に塗り上げられた壁は、高級感があり、自然で立体的な凸凹感が温かみを感じさせてくれます。
そして壁紙との一番の違いは、なんといっても「天然素材・自然素材」であること。貝や石灰など自然のものが主な原料です。(※素材の種類によっては固めるために合成樹脂などが混ぜられている場合もあります。)
左官仕上げの塗り壁には「漆喰」「珪藻土」など様々な種類がありますが、共通して
- 調湿性に優れていて、湿度を安定させる
- 不燃性の材料なので、防火性に優れる
- カビなどが発生しにくい
- 室内環境を汚染する有害物質を出さないので、人に優しい
などの優れた特徴があります。
説明がながくなってしまいましたが、このように「クロス(壁紙)」と「左官仕上げの塗り壁」には、それぞれに優れた特性や、長所・短所があります。この特性や仕上がりの雰囲気を考慮して、部分的に使い分けるのがいいかもしれませんね☆
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